会社の強みと戦略
東海電子はどんな業界でどんなビジネスを行っているのか?競合と比べた強み、現状の課題と今後の戦略について紹介します。
信頼を得る、持続的なビジネスモデル
東海電子はアルコール検知器の研究開発・製造・販売だけではなく、お客様と保守メンテナンス契約を締結し、販売後のアフターサポートにも力を入れています。
アルコール検知器は、時代に合わせて進化させていく必要があり、7年~10年に一度モデルチェンジします。
アフターサポートで信頼を得ながら、最新の製品・技術をお客様にて提供するという持続的なビジネスモデルを目指しています。
また呼気アルコール検知器で培った技術を呼気分析技術に昇華させ、将来、医療分野・健康分野での事業開発を目指しています。
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アルコール検知器
ビジネスモデル
私たちの強みと戦略
東海電子が20名程度の町工場から100名以上のアルコール検知器のメーカーになる過程で大切にしてきたことがあります。
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無いなら
創ろう開発部も営業部もない小さな会社で、自社開発も挑戦でした。
また、アルコール検知器なんて、
みたことも触ったこともないものでした。
そんなわたしたちだったのに、今や本業です。 -
とにかく
やってみようそう、やってみよう、つくってみよう、という挑戦の連続でした。
中にはまったく売れない製品もありました。
でもそんな失敗なんて、気にしていません。
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挑戦なくして、未来なし
この20年間、新規事業のスタートアップ時の、このような価値観を今でも持ち続けていることが、わたしたちの強みです。
現状の課題と今後の戦略
東海電子は、2003年の初代業務用アルコール測定器「ALC-PRO」をはじめ、常に他社にはない機能を先んじて製品化してきました。カメラ機能・プリンタ一体型・携帯電話接続・運転免許証リーダー連動・血圧計連動等・特許取得数は20件あまり。
アルコール検知の市場は2011年の運送事業者への義務化、2023年12月の安全運転管理者選任事業所への義務化を経て、10社程度だった参入企業は今や50社あまりになりました。
こういった市場の中で、東海電子は「顔のみえる専業メーカー」として、常に高品質・高機能・高信頼サービスを心がけ、事業を行ってきました。
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1.企業風土
新事業、新市場参入を恐れない2.供給責任
自社開発・製造
メーカー
だからこそ3.収益モデル
製品販売×
メンテナンス契約4.使命感
飲酒運転根絶のために、何でもやる -
- 戦略1
- 高付加価値市場を「創る」
(市場戦略)
2003年
カメラ付きアルコール検知器(業界初・業界最高値)
2004年
プリンタ一体型アルコール検知器(業界初・業界最高値)
2005年
携帯電話連動アルコール検知器(業界2番目・業界最高値)
2007年
IT点呼システム(業界初・業界最高値)
2012年
アルコールインターロック(業界2番目・業界最高値) -
- 戦略2
- 海外規格に合わせて
「創る」
(海外戦略)
飲酒運転は世界中にある。飲酒運転取締りで使われるアルコール検知器の歴史は1950年代からはじまっていると言われている。
歴史的に欧米のメーカーが多いが、韓国、中国なども2000年代初頭以降、メーカーが増えている。
日本では、2011年、2023年、運送事業者や一般企業にも使用が義務化されたこともあり、日本には輸入品が増えている。
基本、アルコール検知器は、国際規格や、国際規格に準じた国ごとの技術規格があり、海外への進出・海外からの輸入障壁は低い市場と言える
このため、技術開発競争、商品開発競争は、基本、グローバルで行われているため、ものづくりの基本コンセプトは海外を考慮したものにしなければならない。
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- 戦略3
- ハード&アプリ、
二刀流で「創る」
(製品戦略)
ハードウェア製品の価値を高めるのがソフトウェア。ソフトウェア製品の価値を高めるのがハードウェア。
飲酒運転ゼロを実現するため、手持ちカードはハードウェア技術とソフトウェア技術両方必要である。
そして何より、実際ハードとソフト、両方やるほうが、ものづくりは楽しい。 -
- 戦略4
- 法や社会制度レベルの
変革を「創る」
(変革スケール)
法改正があるから、技術が進む?
いや、技術や製品の進化こそが、あらたな社会システムの誕生を促す。運行管理ICT、ロボット点呼、デジタルアルコール検知器規制等、いまや、民間企業・メーカーの製品開発・市場開発こそが、法制度の刷新を促している。
社会の変革が大きければ大きいほど嬉しい。ものづくり企業の本望だ。